目玉焼きを作っても魚をソテーしても、最初は全然くっつかなかったティファールのフライパンも、数年経つと焦げ付くようになってしまいますよね。
フッ素加工のフライパンは表面がコーティングしてあるので、コゲを落とすのにあまりゴシゴシしては傷んでしまいそう。
どうやってお手入れしたらいいか、また焦げないようにどうしたらいいかをご紹介します。
ティファールの焦げ落しはどうしたらいい?
ティファールのフライパンや炒め物用のウォックパン(いわゆる中華鍋)は、表面にコーティングがしてあります。
金属製のタワシでゴシゴシこすることはもちろんですが、天然素材の亀の子たわしや、水でふくませて落とすタイプの研磨剤入りのスポンジは使うことができません。
これらの素材は表面に細かい傷をつけてしまい、フライパンの劣化の原因になります。
フッ素樹脂で加工された料理器具は、中性洗剤をつけた柔らかめのスポンジでしっかり洗って汚れを落しましょう。
頑固な焦げ付きの場合は、重曹をいれたお湯を入れて漬けおきすると落ちやすくなりますよ。
ちなみに、ティファールのフッ素樹脂コートの製品の洗い方は、いわゆるテフロン加工のフライパンと同じです。
テフロンというのはデュポン社の商標なので、他の会社では「フッ素加工」など表現を変えているだけなのです。オセロとリバーシが一緒なのと同じですね。
ティファールのフライパンを長持ちさせるには?
最初は全然くっつかなかったティファールが焦げ付いてきたのは、コーティングが剥がれてきたことが原因だと考えられます。
- 「強火で空焚きをしてしまった」
- 「うっかり金属のフォークやナイフを直接使ってしまった」
- 「洗うのを忘れて、1日放置してしまった」
このようなことを最近していたら、おそらくそのせいで一気にフライパンや鍋はダメージを受けています。
フッ素樹脂は高温に弱く、390度以上の温度で気化してガスが発生すると言われています。
テフロンのフライパンを空焚きすると90秒ほどで200度(※1)になり、5分で370度近く(※2)になりますので、うっかり空焚きしてしまうと傷んでしまうのがよくわかるかと思います。
またティファールの公式ページには「金属ヘラが使えます」と表記してある製品もなるべく、角の丸い金属製のものや木製・樹脂製のヘラやターナーを使うように書いてあります。
木製のヘラや、耐熱温度が300度くらいあるシリコン製のツールを使うのが長持ちの秘訣でしょう。
ティファールのフライパンの選び方は?
油をたくさんいれても食材がくっついて全然駄目…という場合は、もう買い替えのタイミングです。
ティファールの取っ手がとれるシリーズは収納にも便利なので、結婚や転居などを機にぱぱっとセット物を買ったという方も多いのではないでしょうか。
この取っ手がとれるシリーズは「インジニオ・ネオ」というシリーズなのですが、IH可かガス専用かというだけでなく、コーティングの種類も違うものがいくつかあります。
普通の「インジニオ・ネオ」は4層構造のフッ素樹脂加工ですが、名前に「セラミックコントロール」とあるものは、セラミック製のフライパンです。
また、IH使用可の「エクセレンス」は6層、ガス専用の「プレミア」は5層のチタンコーティングがプラスされた、より丈夫なモデルとなっています。
見た目は似ているのですが、名前でスペックがかなり異なりますので、購入するときは注意したいですね。
まとめ
ティファールの焦げの落とし方と使い方の注意点、コーティングの種類などをご説明しました。
もし焦げがあまりひどいようでしたら、フッ素樹脂は自宅での加工はできませんので、迷わず新しいフライパンや炒め鍋を購入するようにしてくださいね。