寒い季節になると流行するのが、インフルエンザです。
「インフルエンザって重度の風邪じゃないの」と勘違いされている方も少なからずいらっしゃいます。
インフルエンザは、高齢者や乳幼児など抵抗力の弱い方が感染すると、肺炎や脳症など命にかかわることもある感染症なのです。
高齢者のインフルエンザ予防法についてのポイントをお伝えしたいと思います。
高齢者のインフルエンザの予防方法は?
インフルエンザは風邪とはちがい、インフルエンザウイルスに感染することによって起きます。
高熱、頭痛、関節痛などの症状が急に全身にあらわれます。
特に高齢者は、肺炎を併発するなど重篤化することがあります。
このインフルエンザウイルスは、どこにでもいるウイルスなので、体内に侵入させないことが予防対策となります。
そのため、流行前の予防接種、普段からの手洗いやアルコール製剤による手指の消毒が一番の予防法になります。
予防法として、うがいも挙げられていることもありますが、うがいでは口の中のウイルスを洗い流すことはできますが、すでに喉まで侵入してしまったウイルスに対してはあまり効果がないとも言われています。
高齢者のインフルエンザ予防に手洗いは効果あるの?
インフルエンザの感染経路は、飛沫感染と接触感染があります。
- 飛沫感染
- 接触感染
感染した人の咳やくしゃみなどで飛んできたウイルスを、別の人が鼻や口から吸いこんでしまうことによって起こる感染です。
手洗いは、その接触感染を予防するのに効果があります。
しかし、ただ手を洗うだけではあまり効果がありません。
石鹸で手のすみずみまでしっかりと洗うことがポイントです。
手を洗うと言われれば、手のひらを洗うことを重要視しがちですが、本当は指の間、爪先、親指の付け根、手首を意識して、1分くらいかけて、しっかりと洗うことが大切です。
高齢者のインフルエンザ予防に予防接種は効果あるの?
インフルエンザの予防接種で、完全に予防することはできません。
しかし、予防接種を受けることで、感染しても重症化を防ぐことができます。
予防接種を受けた高齢者は、死亡の危険が1/5、入院の危険が1/3程度に減少すると言われています。
65歳以上の高齢者は、定期の予防接種の対象者となっています。
流行期前に、自治体からインフルエンザ予防接種の実施のお知らせが届きます。
お知らせが届いたら、体調の良いときに早めに摂取を受けて下さい。
インフルエンザ予防接種は、病原性をなくした不活化ワクチンなので、接種することでインフルエンザを発症することはありません。
まとめ
いかがでしたか?
よく言われることですが、インフルエンザの予防には、予防接種と手洗いがとても重要になります。
予防接種も受ける時期を考えないと効果的ではないですし、手洗いもきちんと行うことで、効果的な予防法になります。
手洗いは、日々の生活の中でもよく行っていることですが、普段の手洗い方法を見直すだけでより効果的な予防法になります。