高齢者のノロウイルスの感染経路は?症状は?予防法は?

お腹を手で押さえている様子
寒くなると急に増えるのが、下痢や嘔吐の症状がでるノロウイルスによる感染性胃腸炎です。

このノロウイルスによる感染症は、インフルエンザのような有効な抗ウイルス薬はないため、対症療法による治療法しかありません。

そのため、抵抗力の弱い高齢者は、重篤化する場合が少なくありません。

また、感染力も強いので、集団感染も起こしやすいのがノロウイルスの特徴です。

そんなノロウイルスの対策法について、お伝えしたいと思います。

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高齢者のノロウイルスの感染経路は?

ノロウイルスは牡蠣などの二枚貝に存在していて、加熱が不十分な状態で食べてしまうことで起こる食中毒に近いものと考えられていました。

しかし、それ以外にも、人や器具を介しての感染を起こすものとしても知られています。

さらに、ノロウイルスに感染していても症状の出ていない人が、十分に手洗いをせずに調理してしまうことによって、食品がウイルスに汚染されてしまい、その食品を食べることによっても感染を起こします。

ノロウイルスに感染し、発症している人の糞便や嘔吐物を処理した後、十分な手洗いが行われず、手についたウイルスを口から取り込んでしまうことによっても感染を起こします。

つまり、手を介して起こす「接触感染」、糞便や嘔吐物にあるウイルスが空気中に舞い上がったものを吸入して起こす「空気感染」、嘔吐物等の飛沫を吸入して起こす「飛沫感染」があります。

また、ノロウイルスは非常に感染力が強いので、わずかなウイルスを取り込んでしまうことで、感染をしてしまいます。

高齢者のノロウイルスの症状は?

腹痛でお腹を押さえるシニア男性の様子
主な症状は、腹痛、嘔吐、下痢です。

その他の症状として、発熱、頭痛、咽頭痛、倦怠感など風邪とよく似た症状もみられます。

一般的には、これらの症状も2〜3日で回復しますが、抵抗力の弱い高齢者では、下痢や嘔吐による脱水症状で体力が消耗し、重篤化する場合が少なくありません。

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症状が治まってからも、最低でも1〜2週間、ひどい場合は1か月間、糞便中にウイルスを排出し続けます。

そのために感染を広げてしまうことになります。

高齢者のノロウイルスの予防法は?

爪の間まで丁寧に手を洗っている様子
ウイルスを口に入れないことが重要なポイントとなります。

そのためには、以下のようなことに気を付けましょう。

  • 外出後の手洗い、うがい、食事前、トイレの後の手洗いを行うこと
  • ・正しい手洗い:爪先、爪の間、手首まで十分に石鹸を泡立てて洗い、十分にすすぎます。

    ・正しいうがい:口の中を軽くすすいでから、喉の奥までゴロゴロをうがいをし、最後にもう一度口の中をすすぎます。

  • 生もの(特に柿などの二枚貝)は、85℃、1分間の加熱をすること
  • 感染した人の嘔吐物、糞便は周囲に広がらないように適切な処理をすること
  • 嘔吐物、糞便の処理方法
処理をする人は、使い捨て手袋、マスクを着用し、さらにガウンまたはエプロンをして、自分自身にウイルスが付着しないようにします。

汚物は、新聞などで覆った後にハイターなどをスプレーし、汚物からのウイルスの飛散防止に注意します。

新聞ごと汚物を包み取り、すぐに二重にしたビニール袋に入れて廃棄します。

汚物が付着した床やその周囲を広範囲(周囲3m程度)にハイターなどをスプレーし、しっかりと水分を拭き取ります。

処理に使用したマスクや手袋なども、すぐに二重にしたビニール袋に入れて廃棄します。

嘔吐物などで汚染した衣類やリネンなどの洗濯する場合も、手袋やマスクの着用も忘れないで、ハイターなどを使用してウイルス除去をします。

まとめ

いかかでしたか?

寒い季節になると、ノロウイルスの感染も爆発的に増えてきます。

ノロウイルスは非常に感染力が強いので、ウイルスとの接触を避けることが何よりの予防になります。

特に高齢者は、体力、抵抗力も弱いため、感染してしまうと重篤な状態になってしまうことも少なくありません。

そのため、何よりも予防が大切です。

特別なことをするわけではなく、普段の生活の心がけで感染を防ぐことができます。

手洗いや調理の工夫で、感染しないように十分注意して下さい。

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