切らない乳がん治療の手術方法「ラジオ派凝固療法」で乳房温存。

切らない乳がん手術とは 

切らない乳がん手術としてもっとも広く行われているのが、ラジオ波熱凝固法です。ラジオ波熱凝固法は、AMラジオに用いられている300KHz〜3MHzの高周波電流を用います。専用の針からラジオ波を出力することで、がん細胞同士が抵抗となって熱を発するのですが、ラジオ波熱凝固法ではその原理を使い、がん細胞を死滅させていきます。新宿プレストセンター・クサマクリニックによると、乳がんについてラジオ波熱凝固法を使った治療は「国内ですでに約400例がおこなわれており、長期成績は得られていませんが、少なくとも短期成績は手術より局所再発が少ないことが報告されています(約1%・・手術では3-5%)」。健康保険が適用されないため自費治療になりますが、患者さんの負担が少ないのが利点です。

切らない乳がん手術の麻酔と痛み 

切らない乳がん手術の麻酔と痛みについて、ラジオ波熱凝固法を用いた治療を行っている新宿プレストセンター・クサマクリニックは次のように説明しています。「全身麻酔で行いますが、人工呼吸器は使いません。静脈麻酔で眠っていただき、局所麻酔で痛みをとります。この方法ですと、局所麻酔の効果が続きますので、通常の手術よりむしろ痛みがありません。セッション数(焼く広さにしたがって多くなります)が多くなれば、痛みが強いようですが、通常の1〜2セッションでは、その日に痛み止めを1回飲む程度で済むようです。」切らない乳がん手術の場合、夕食はもちろん、簡単な仕事や家事はその日から、またほとんどの場合、翌日には通常の仕事に復帰することが可能なようです。

切らない乳がん治療のメリット・デメリット 

乳がん手術の大きな目的の一つは、乳房からがんを取り除くことです。しかし、以前は乳房だけでなく筋肉まで切り取ってしまう手術が乳がん治療の主流でしたが、現在では切らない乳がん治療が主流になってきています。切らない乳がん治療のメリットとしては、まず乳房を温存できること、そして入院が不要で体への負担が軽いことが挙げられます。術後の回復も早く、また、ラジオ波熱凝固法だと、乳輪から特殊な針を刺して行うので、傷がほとんど残らないそう。 逆にデメリットとしては、健康保険が適用されないために自費での治療となり費用が高いことが挙げられます。また、長期成績が得られていないこと、結果の判定が困難なこととも挙げられるでしょう。