お正月には、家族揃って初詣に行くのは、ただ習慣だから・・・となんとなく行っていませんか?
また、どうして初詣に行くの?とお子さんに尋ねられたら、どう答えますか?
日本人であれば、是非知っておきたい初詣の正しいマナーをご紹介します。
初詣お参りのマナーは?
その昔、年籠りという風習があり、その家の家長が、来るべき新しい年を平穏に暮らせるようにということで、大晦日から元旦にかけて氏神様のところに出向き、祈願をしていました。
そして無事年が明けたら、お礼と挨拶の意味を込めてお参りに訪れていたのです。
現在では、「有名な神社に」とか「ご利益がある神社に」と考えがちですが、本来は自分たちを守ってくれている氏神様にご挨拶するためにお詣りするのが正式なマナーなのです。
そのため、今でもまず最初に氏神様に挨拶に行くという風習が残っています。
- 参道の真ん中は神様が通る場所なので避けて通りましょう。
- 手水舎で身を清めます。
- 右手で柄杓を持って、左手から先に水をかけます。
- 次に柄杓を左手で持ち替え、右手を水で清めます。
- 再度、右手に柄杓を持って左手の平に水を注ぎ、口をすすぎます。
- 柄杓に口を付けるのはNGです。
- 口をすすいだ後の左手も清めましょう。
- 最後に柄杓を縦にし、伏せて元に戻します。
- 参拝では、お賽銭をあげてから鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼でお参りをします。
- 二回90度のお辞儀をし、胸の前で二回手を叩き、最後にもう一度お辞儀をして拝みます。
- お寺では拍手はせず、手を合わせる合掌のみです。
- 鳥居を出るときも軽く会釈をしましょう。
神様を敬う気持ちを表す所作ですから、誰も見ていなくてもこのようにしてお参りするのがマナーです。
小さいお子さんたちにも、教えてあげてくださいね。
初詣のマナーで服装は?
次に、初詣に訪れる際の服装について知っておきましょう。
今では服装などは特段気にせず、普段着で行く人も増えていますが、昔は「略礼装=インフォーマル」が基本でした。
略礼装とは、呼んで名のごとく、簡略した礼装を指し、現代の普段着とはもちろん異なります。
男性であれば、ブラックスーツ、女性も暗めのワンピースといった装いです。
もちろん、袴や着物といった和装でも問題ありませんが「紋入り」であることが望ましいとされています。
ただ、最近では簡略化しており、普段よりもカッチリとした服装で行けば問題はありません。
ただし、鳥居をくぐるとき、また参拝するときなどは、帽子やサングラスなどは必ず外すようにしましょう。
喪中の初詣はマナー違反?
最後に、昨年不幸が身内にあって喪中の場合、年賀状などのお慶びごとを避けるという風習がありますが、初詣はどうなのでしょうか?
実は喪中の場合、一切の初詣がNGという訳ではありません。
神社ではなく、お寺に参拝するのは構わないのです。
これは「死」に対する捉え方の違いが関係しています。
神道では「死」を穢れと捉えるため、鳥居をくぐることも良くないとされています。
一方、仏教の世界では成仏と捉えるため、参拝しても問題がないのです。
喪中の初詣は、神社は避け、お寺にお詣りするようにしましょう。
まとめ
日本人として、大人として、最低限知っておきたい初詣のマナーについてご紹介しました。
これで家族で初詣に行っときにも、お子さんに自信を持って教えてあげられますね。
新しい年を気持ちよくお迎えくださいね。