お彼岸には、おはぎやぼた餅をお供えしたり、お墓参りをする方が多いのではないでしょうか。
お彼岸には春彼岸と秋彼岸がありますね。
それぞれ春分の日と秋分の日を中日として、その前後の3日を合わせた計7日間を彼岸と言います。
ちなみに2016年の彼岸は以下の通りです。
<春彼岸>
3月17日:彼岸入り
3月20日:彼岸の中日(=春分の日)
3月23日:彼岸明け
<秋彼岸>
9月19日:彼岸入り
9月22日:彼岸の中日(=秋分の日)
9月25日:彼岸明け
ところでお彼岸のお供え物といえば、「ぼた餅」や「おはぎ」ですが具体的に何が違うのか疑問に思ったことはありませんか?
由来を知れば迷うことはなくなりますよ。
お彼岸におはぎの理由は?
おはぎとぼた餅は、基本的に同じものを指します。
食べる時期によって言い方が変わるのです。
ぼた餅とおはぎを漢字に変換すると、「牡丹餅」と「お萩」です。
ぼた餅は、春のお彼岸に供えるものです。
漢字の通り、春に咲く牡丹をあずきの粒で見立てて名付けられました。
おはぎは、秋のお彼岸に供えるものです。
こちらも秋に咲く萩をあずきの粒で見立てて名付けられました。
中には、あんこがつぶあんの場合は「おはぎ」、こしあんの場合は「ぼた餅」と呼び分けることもあります。
これは、小豆の収穫時期に関係します。
- 秋のお彼岸は、小豆の収穫時期と重なり、とれたてで皮が柔らかいことから、皮ごと一緒につぶしたつぶあんを使用
- 春のお彼岸は、冬を越して皮が硬くなり、食感がよくないため、こしあんを使用
おはぎをお彼岸に食べるのはなぜ?
そもそもなぜおはぎをお彼岸に供えるようになったのでしょうか。
その風習は江戸時代から始まり、理由としてさまざまな説があります。
- 小豆の赤色には、災難から遠ざける魔除けの効果があると信じられていて、
邪気を払う食べ物として先祖の供養に使われた - おはぎの中身のお餅は五穀豊穣を象徴する
- 当時、甘いもの(砂糖)は大変貴重だったため、特別な日や大切な人に振る舞った
- あんことお米の2つのものを「合わせる」ことから仏様と心と心を合わせるという意味で作り始めた
なぜ供えるようになったかは、実ははっきりとした理由がわかっていないんですね。
おはぎはいつから食べるの?
おはぎはお彼岸の中日に供えます。
毎日供える必要はなく、一度供えれば大丈夫です。
お供えしたおはぎはいつから食べたらいいのでしょうか。
お供えしたら、その日にいただいてかまわないそうです。
食べ物をお供えしたままだと傷んでしまうので、ご先祖様に失礼になります。
お供えしたものをいただくのは、「仏様からお下がりをいただく」と言われています。
まとめ
今では、年中食べることができるおはぎですが、昔は大変貴重な食べ物だったんですね。
日本には様々な習慣がありますが、きちんと歴史や由来を知っていたいものですね。