買ってきた鶏肉を調理する前に、下ごしらえのやり方で戸惑ってしまうことってありますよね。
下ごしらえは料理の見た目の仕上がりや味にも影響しますので、ぜひきちんとした方法を覚えておきたいもの。
「お肉は水洗いしたほうがいいの?」
「脂はどこまで取り除けばいい?」
「筋切りってどうやってやるの?」
など、鶏肉の下ごしらえの疑問を解消して、正しい方法をマスターしましょう。
鶏肉の下ごしらえは洗うの?
鶏肉を洗うのか洗わないのか、どっちなのかよくわからないまま、なんとなく洗って使っている人もいるのではないかと思います。
結論から言うと、鶏肉は洗う必要はありません。
血や脂は手や包丁で取り除けばいいので、水洗いしなくてもいいんです。
なんとなく気持ち悪いと感じる人もいるかもしれませんが、菌が気になるのならしっかり過熱して食べれば問題ありません。
実は、洗うことのデメリットの方が大きいのです。
鶏肉を洗うとシンクや調理器具に細菌がついてしまい、そこから食中毒を起こすリスクの方が高いのです。
鶏肉は加熱すれば菌はいなくなりますが、シンクや飛び散った水に含まれた細菌はそのままです。
鶏肉を洗うことで、本来は細菌がいなかったところまで細菌に汚染されてしまうのです。
例外として、日がたって表面にぬめりが出てきているような場合は洗ってもよいでしょう。
その際も、シンクの水はねや調理器具への付着には十分に注意したほうがいいでしょう。
鶏肉の下ごしらえ 脂はどうする?
鶏肉には、脂のかたまりが白くついていたりしますよね。
「取ったほうがいいのかな?」「どこまで取ればいのかな?」なんていつも迷うけど、よくわからないから適当に済ませてしまったりしますよね。
鶏肉の脂は臭みのもとになるので、包丁で取り除いてください。
皮をめくると黄色い脂肪がついていたりすることもあります。この脂も取り除きましょう。
肉からはみだしている皮も切り落としてしまって大丈夫です。
レシピを見てもどこにも脂をとるとは書いていないこともありますが、毎回、下ごしらえとして脂は取り除くようにしましょう。
鶏肉の下ごしらえ 筋切りとは?
鶏肉には筋が入っていて、そのまま加熱すると身がちぢむ原因になってしまいます。
そこで包丁で筋を断ち切る下ごしらえをしますが、これを「筋切り」と言います。
筋切りをするときは、包丁の刃先を使って1センチくらいの切り込みを入れていきます。
だいたい2~3センチ間隔で全体に入れていきましょう。
筋切りをすると、焼いたときにお肉が丸まったりちぢむのを防ぐことが出来ますし、見た目もよくなります。
また、口当たりがよくなったり、食べやすくなる効果もありますよ。
まとめ
鶏肉の下ごしらえについてお伝えしました。
正しく下ごしらえをすることで臭みを防いで見た目もよく、食べやすくすることが出来ます。
ちょっとしたひと手間を惜しまないことが、美味しい料理への近道なんですね。
今日からは、自信をもって鶏肉の下ごしらえに取り掛かってくださいね。