お中元の断り方は?挨拶状はどう書く?受け取り拒否してもいい?

風呂敷に包まれた立派なお中元の包み
お中元をいただくと、嬉しいものですよね。

基本的にお中元というものは、贈る側からの感謝の気持ちです。

気持よく受け取るのが正解。

無事に受け取りしました、というお礼状をお返ししましょう。

しかし、いただく中には、あまり嬉しくない相手からのお中元もありますよね。

できることなら、もうお付き合いをやめにしたい。

そんな時、どう断れば、相手にも失礼にならず、お中元を断る事ができるのでしょうか?

お中元の断り方は?

今後、その相手からのお中元をお断りしたいという場合の方法はいくつかあります。

まず、「倍返し」という方法があります。

お中元というものは、贈る側からの感謝の気持ちなので、基本的にはお返しは必要ありません。

しかし、いただくだけでは心苦しい場合もあるでしょう。

その場合、お返しの品は、いただいた品物の半額から同等の金額までにします。

古くから言われている「半返し」というマナーです。

では、「倍返し」という事になると、いただいた品より明らかに高額な品物を贈る場合を言います。

これは単にマナー違反というだけではなく、今後のお付き合いを控えさせていただきたいという意思表示になるのです。

そして、お礼状の代わりに、お付き合いを控えたい旨を書いた挨拶状を添えて、相手の方に、品物を贈る事になります。

お中元の挨拶状はどう書く?

便箋に向かってお礼状を書いている
嬉しいお中元をいただいた場合のお礼状は、感謝の気持ちをそのまま書けばいいのですが、お断りする場合の挨拶状には、少々注意が必要です。

基本的には、お中元のお礼状と形式は同じで構いません。

しかし、お礼の言葉とともに、最近はご無沙汰であるのに、お心遣いをいただき、恐縮している事を書きましょう。

さらに「これからは、季節の御挨拶のお心遣いなどなさいませんよう、お願い申し上げます。」このように、今後のお付き合いを控えたいという気持ちを書き添えます。

この時に「お断りさせて~」「ご辞退させていただきたいと~」のような言葉を使ってしまうと、少々、拒絶の意味が強くなり、相手を傷つけてしまう場合もあります。注意しましょう。

お中元の受け取り拒否をしてもいい?

困った顔をして贈り物を遠慮する女性
挨拶状を添えて、「倍返し」をしたとしても、相手にこちらの意図が伝わらない場合もあるでしょう。

その場合、お中元の受け取りを拒否するという手段もあります。

いただいた品を開封せず、そのまま包装し直して返送し、受け取りを拒否する旨を書き添えます。

ここまですれば、さすがに相手にもこちらの意図が伝わらないということはないかと思います。

しかし、職業倫理に反するという場合や、どうあっても、相手からのお中元を受け取ることができない事情がある場合ならともかく。

それなりにお付き合いのあった相手からの、感謝の気持ちであるお中元を断りたい場合としては、やはり、相手を傷つけるのは避けられないと思います。

それを心に留めて、受け取り拒否は、お中元と断る最終手段として扱うべきでしょう。

まとめ

お中元を断る場合、品物で倍返しはせずとも、挨拶状だけでお断りする場合もあるかと思います。

今はメールなどで済ませたい方もいるでしょうが、やはり、手紙で送るのが正式なマナー。

お中元は昔から続いてきた風習で、しきたりやマナーがややこしい感じもありますが、贈る側も贈られる側もマナーを守って、お互いに気持ちよくやりとりしたいものです。

それはお断りする場合も同様。

相手の気持ちを尊重しつつ、こちらの気持ちも上手に伝えたいですね。

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