ぱっくり割れたところは、傷みやかゆみを伴う上になかなか治らないのが手荒れの症状です。
手湿疹は、主に水を扱うことが原因と言われています。
手っ取り早く治すには、一切水に触らないこと。
しかし、それは現実問題として不可能ですね。
それでは、どのようにしたらいいのか、今回はその対策と治し方についてお伝えします。
本格的な冬を迎える前に対策をとっておきましょう。
手湿疹によるぱっくり割れかも?
ぱっくり割れが起きる原因のひとつは、乾燥によって皮膚のバリア機能が低下することです。
そして要因としては水仕事があげられます。
手湿疹は水仕事を主に行う人の手に出る炎症・湿疹のことをいい、職業では美容師や調理士、医療、看護従事者、飲食業など主に水を扱う仕事に従事している人がなりやすいと言われてます。
そして手湿疹の症状を訴えるのが多いのは、職業に従事している人よりも圧倒的に「主婦」が多いという事実があります。
いかに水を扱っているか・・・ということですね。
水仕事をしないわけにはいかない主婦の手湿疹は深刻です。
手湿疹は「刺激性接触皮膚炎」という病名がついています。
これはもう疾患になるわけですから、放ってはおけません。
皮膚科に行くとほとんどの治療が保湿とステロイド軟膏の湿布となります。
ステロイドは劇的に治るのですが、治ったと思って塗るのをやめると最初の手荒れの状態よりもさらにひどい状態になることもあり、素人で止めるか塗り続けるかの判断をするのは注意が必要です。
治ったと思っても、段階を経て塗り続けることが、完治するかどうかの鍵となります。
いったん強いステロイドを使用したら、徐々に弱いものに変えていき、見た目がキレイになり、完治したと思っても、継続して塗り続けることが必要となります。
そのため医師の指示に従って、通院をさぼらないようにすることが肝心です。
ぱっくり割れした手荒れの対処法は?
では、病院に行くまでもなく、手荒れを治すための対処法は?
手荒れのぱっくり割れの原因は、水を触ること。
皮膚科の医師曰く、一番の対処法は「一切水を触らないこと!」だそうです。
ところが、現実問題、お姫様やお嬢様でない限り不可能ですよね。
では、水を触らない方法として、効果的なのは、
食器洗いやお掃除をするときはゴム手袋をかならずはめる
ということです。
そうすれば直接、水を触ることがなくなります。
洗剤なども直接触るのはよくありません。
食器洗いの時もゴム手袋をして行うようにします。
しかし、ゴム手袋だと食器の汚れが落ちたかどうか、確認しにくいですし、面倒ですよね。
どうしても触らないといけない状態なら、食器用洗剤を見直してみましょう。
普段使っている食器用洗剤は、中性が主流ですが、探せば弱酸性のものがあります。
洗浄力云々は別として手肌のことを優先するならば、弱酸性の食器洗い洗剤にしてみるのもひとつです。
また、毎日行うシャンプーも手荒れを引き起こす原因です。
今、お使いのシャンプー剤はどうでしょうか?
シャンプー剤による皮膚障害の原因は原料にあります。
AS(リニアルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム)
AS(ラウリル硫酸ナトリウム)
TWEEN系(非イオン界面活性剤)
原料を使用しているシャンプーはリーズナブルですが、刺激性に問題があるようです。
もし、要因のひとつとして疑われるならば、シャンプーを変えてみてようすをみてはいかがでしょうか?
アミノ酸系の界面活性剤は刺激が少ないといわれています。
そして、忘れてはならないのが、「保湿」です。
水仕事をする前と後には必ずハンドクリームを塗る。
尿素が配合されているものは、
- 余分な角質を取って
- 保湿して
- 柔らかくする
しかし、推奨しない医師もいるのも事実です。
ある程度手の状態が治まってきたら、尿素が配合されていないものにチェンジして、うまく利用するとよいと思います。
ぱっくり割れには手袋が効果的?
ぱっくり割れはすぐに治るわけではありません。毎日のケアが大切になってきます。
そこで注目したいのが手袋です。
薬局やドラックストア、100均などにおいてある綿100%の手袋が効果的です。
夜寝る前に白色ワセリンをたっぷり塗り、綿手袋をはめてそのまま就寝。
すると翌朝、手はしっとりとしています。
それを毎日繰り返すことによって、ぱっくり割れた手指も自然と治ってきます。
ワセリンは副作用もなく、安全で、しかもリーズナブルです。
ただ使用感はべたべたした感じがあるので、綿手袋は欠かせないですね。
また、綿手袋は夜だけではなく、日中も上手に利用しましょう。
食器洗いをするときに、はめるゴム手袋の前に綿手袋をはめると、ゴムの刺激を受けずに済みます。
まとめ
治ったかと思ったら、また手荒れして・・・の繰り返し。
ここで一度、きっちりとケアして再発しない体質改善を行いましょう。
それには、
- 今使っているものを刺激の少ないものに変える
- 敏感肌用に切り替える
- 睡眠時間をたっぷりとる
- 不摂生をしない
そんなコツコツした積み重ねが大切です。
手荒れを繰り返さない手になれるよう長いスパンで臨みましょう。