お腹の風邪とも言われる「ウイルス性胃腸炎」もこの時期、流行ってきます。
突然の嘔吐、下痢はもしかしたらウイルス性胃腸炎かもしれません。
ウイルス性胃腸炎の原因とその対策を見てみましょう。
ウィルス性胃腸炎の原因は?
冬に流行するウイルス性胃腸炎は、別名「胃腸風邪」とも呼ばれます。
原因とされるウイルスは、
- ロタウイルス
- ノロウイルス
- アデノウイルス
- アストロウイルス
ロタウイルスは小児のウイルス性胃腸炎の原因とされ、大人ではノロウイルスが多数を占めています。
ウイルス性胃腸炎は、ほぼこの2種類だと言われています。
(アデノウイルス、アストロウイルスは比較的稀です。)
ウィルス性胃腸炎の症状は?
症状には個人差があり、お腹にちょっとした違和感を感じる程度の方もいますが、ほどんどは強烈な吐き気と下痢を繰り返すつらい症状となるようです。
同様に、ロタウイルスも、主な症状は嘔吐、下痢、発熱です。
強烈な吐き気や下痢を短時間で繰り返すため、便に色がつかず、白い便が出ることもあります。
ウィルス性胃腸炎はいつ治る?
軽い症状の場合は、知らないうちに治っているという感じかもしれませんが、
完治までの時間は、
- ノロウィルスでは3日程度
- ロタウィルスでは3~7日程度
しかし、体内のウイルスが完全に排出されるまでには、2~3週間かかる場合もあるということです。
下痢や嘔吐が続くと、脱水症状になりやすく、下痢や吐き気が続くのに、全く水分を受け入れられない状態ならば、点滴をした方がいいです。
また、本来はウイルスを体外に排出させるために下痢止めや吐き気止めは飲まない方がいいのですが、
1日に20回以上の下痢や吐き気を繰り返す状況では脱水症状になってしまい、時には命の危険も伴いますので、
その場合は整腸剤や吐き気止めを処方されるケースもあります。
自己判断はせずに専門医に診せましょう。
お子さんなら小児科で問題ないでしょう。
大人は内科もしくは消化器科を受診しましょう。
まとめ
残念ながら、ウイルス性胃腸炎では、病院で詳しく検査をしてウイルスの特定まで行うことは稀です。
保険適用外なので自費となるため高額ですし、仮に検査を受けてウイルス感染であることを証明したところで、治療法が変わるわけではありません。
ウイルス性胃腸炎の特効薬などはなく、脱水予防、脱水に対する治療が基本となりますので、もし感染してつらい症状が出たとしても、薬で治すことはできません。
もし、かかってしまったら、ウイルスを体外に排出するまで時間がかかると覚悟し、人に移す感染症なので、感染を広げないようにすることが大切ですね。